同居人はNo.1ホストー3ー完
「お前と、こうしてると安心するんだよ……
お前は、嫌か?俺に触れられるの」
そう言って不安げな声を出す尚希。
「……っ…んっ……嫌…じゃない」
こう言う時、あたしはいつも思う。
あたしって、本当……尚希に甘いなって。
すると、尚希はあたしの手をギュッと握り締めた。
「こうしてると……お前は、俺様の物だってスゲェー実感して安心する」
尚希の大きな手が、動く度にあたしの体はまるで電気が通ったような感覚になる。
あたしは、握られた手をギュッと握り返した。
「それに、時々……怖くなるんだ」
あたしは、息が上がりながら尚希を見つめる。
すると、尚希の動きが止まり……あたしを見下ろす。
「お前が、俺から離れて行くんじゃないかって……思っちまう」
寝室の暗さに段々と慣れ、ぼんやりとしていた尚希の顔がハッキリと見えるようになった。
不安げな表情を見せる尚希を見てー……
ギュッ……