同居人はNo.1ホストー3ー完
勝ち誇ったような声を出し話続ける高宮さん。
(アナタが、尚希さんから引くことで……
このお店も…働く人達も…尚希さんも救われるんですから)
「……………っ…………」
あたしは、高宮さんに言いたい気持ちを押し殺す為に唇を強く噛む。
その度に、口の中が鉄の味がした。
そんなことも知らない高宮さんは、嬉しそうにする。
(じゃあ、明日……ちゃんと言ってくださいね?
尚希さんに。
その後、あたしは尚希さんに用事があるので尚希さんのマンションに向かいます)
「……分かり…ました……」
返事をすると、高宮さんは立ち上がり座っているあたしを見下ろしー……
(言い忘れてましたけど、尚希さんにこのことは内緒にしておいてください。
もし、何か言ったらー……直ぐに、ここのお店を潰しますから。
では、捺海さん……明日、マンションでお会いしまょうね?)
高宮さんは、クスッと笑い店を出て行ってしまった。