同居人はNo.1ホストー3ー完
高宮さんが、店からいなくなったことを確認すると全身に入っていた力が、一気に抜けた。
力が、抜けた体はそのまま柔らかいソファーへと倒れる。
ドサッ……
「ハァー……」
あたしは、大きなため息をついてライトが付いている天井を見つめる。
別れるなんて、行ったら……
尚希は、何て言うかな?
あたしを引き止める?
いや……違う……きっと尚希のことだから、あたしを怒るだろう。
勘が鋭いから、尚希でも納得出来る理由を考えないと。
あたしは、そんなことを考えながら天井をただボーッと見つめていた。