同居人はNo.1ホストー3ー完
「………っ…尚希……好き…だよ……」
「俺も……お前が、好きだ……」
この甘い言葉も……声も……今日で最後。
今まで、感じて来たもの……今、感じているものが全部……今日で最後。
最後……?
最後って……ずっと?
尚希に会えるのも最後?
尚希に触れられるのも最後?
甘い言葉も声も……全部……これで、最後なの?
そんなことばかり、頭の中でグルグルと回る。
駄目だ……考えるな。
考えたら……あたしの気持ちが、変わっちゃう。
尚希に本当のことを全部言ってしまう。
それだけは……駄目だ絶対に。
そう感じたあたしは……ソッと塞いでいた唇を離した。
尚希………
「尚希………別れよ?」
ごめんね。