同居人はNo.1ホストー3ー完
あたしは、尚希をジッと見つめながら言った。
尚希との約束守れそうにないみたい。
「ハッ……?」
呆然とする尚希の膝から降りて再び見つめる。
あたしは、重く塞がっているような唇を一生懸命に開き声を出した。
「もう……別れよ……?」
あたしは、いつもと変わらない同じ表情をし尚希に別れを告げる。
「お前…いきなり何言って……」
尚希は、そう言ってソファーから立ち上がりあたしを見つめる。
「また、冗談だろ?
冗談にも程がー……」
「冗談じゃないよ。
冗談で、こんなこと言うわけないでしょ?」
「本気で……言ってんのかよ?
なぁ……!」
尚希は、あたしの肩を力強く掴む。
だけど、あたしは表情一つ変えずに尚希を見る。
「本気だよ」
「俺のこと……好きじゃなかったのか?」