同居人はNo.1ホストー3ー完
「捺海。」
(じゃあ、さっき言ってたのって捺海ちゃんのことだっんか!?)
「まぁ………」
俺は、徹夜に追い詰められて全て話た。
あの日のことを。
話が終わると徹夜は、呆れた表情をした。
「んで、そんな表情してんだよ。」
(お前なぁー………
それヤバいだろ。)
徹夜の言っている意味が分からなくって聞き返す。
「ハッ??」
(尚希、よく考えてみろよ。
捺海ちゃんは、付き合う前まで尚希のことを嫌ってただろ?
それに、一緒に住んでるのに手を出せない程。
そんな、捺海ちゃんが尚希に抱かれることを決心したのにお前が、拒否ったらなぁー……捺海ちゃん傷付くだろ。)
「俺、あの時……自分の気持ちが分かんなくなった。
アイツと付き合えて嬉しかったしアイツを抱きたいと思った。
けど、アイツを抱いたら自分を押さえきれなくなってアイツをメチャクチャしちまいそうな気がした。
そう思ったら、抱けなくなっちまった。」
あんな気持ちになったのは、初めてだった。
満里南の時は、そんなことなんて全然思わなかった。
なのに、アイツを目の前にすると………
理性が押さえきれなくなって、アイツをメチャクチャしてアイツが泣いても拒否しても止められなさそうに感じた。
だから、俺はアイツを抱けなかった。
だけど、その行動がアイツを傷付けたのかもしれない。