同居人はNo.1ホストー3ー完
「何で、お前がここに……」
尚希は、驚いた表情をし高宮さんを見る。
(何でって……あたしは、尚希さんの婚約者ですよ?
未来の夫となる人と会うのに、理由なんてあります?)
そんな高宮さんの言葉に反応する尚希。
「何度言ったら、分かるんだ。
俺は、お前とー……」
すると、高宮さんはクスッと笑いー……
(結婚しない……なんて、無理ですよ。
だって、あたし達は親同士が決めた政略結婚なんですから。
それに……尚希さんは、必ずあたしの元へ来ます)
自信満々な表情を浮かべるその表情は、昨日あたしに見せた表情と全く同じだった。
「俺が、お前の元に?
ふざけるな、俺は決してお前の元にはいかない。
って言うか、俺はお前と話している暇はないんだよ」
そう冷たく言いあたしの腕を掴みマンションへと戻ろうとする。
するとー……
(尚希さん、捺海さんとお付き合いしているそうですね?
それならー……もちろん、知ってますよね。
捺海さんの……過去を)