同居人はNo.1ホストー3ー完
………今、何て言った?
この女。
高宮さんの口から出た言葉に反応し動いていた足が止まる。
「捺海の……過去?」
(そう、捺海さんの過去。
あたし、尚希さんが女性と同居しているっと知って相手は、一体どんな人なんだろうと少し興味が出て調べたんです)
呆れた表情をし高宮さんを見る尚希。
「お前、また勝手に……」
(でも、尚希さんの反応を見る限り……捺海さんから何にも聞いていないのね)
高宮さんが、口にする一つ一つの言葉があたしの鼓動を加速させた。
(恋人の尚希さんにも教えない捺海さんの過去……知りたくないですか?
尚希さん?)
この女が……あたしの過去を知っている?
そんな疑問を考えている内に、あたしの体は微かに震え出す。
尚希に……あたしの……過去を知られたら……
あたしはー……
あたしは、自分の握り拳に力を入れる。
「おい、大丈夫か?
捺海」