同居人はNo.1ホストー3ー完
「ねっ、捺海の言った通りでしょ!」
すると、ママはクスッと笑いあたしを見る。
(そうね、捺海の言った通りね。
捺海は、本当に桜が好きね)
ママは、そう言って台所に戻る。
(ほら、捺海。
もう、そろそろお昼ご飯だから手を洗って来て)
「はーい」
あたしは、面倒くさそうな返事をし大きな窓から離れる。
するとー……
ガシャッンー……!!
お皿の割れる音が、二人だけのリビングに響き渡った。
いきなりの大きな音に驚きママの方を見る。
すると、ママは頭を片手で押さえいた。
「ママ、大丈夫?」
あたしは、ソッとママの側に寄り添い頭を触っているママを見上げる。
(えぇ、大丈夫よ。
ちょっと、目眩がしただけだから……)
ママは、辛そうな表情を隠すかのように笑顔を見せた。
だけど、ママの頬には数粒の汗が付き真っ青な顔をしていた。