同居人はNo.1ホストー3ー完
そんなママを見て大丈夫だと言われても信じられるはずがなかった。
不安そうな表情をするあたしを見てママはー……
(大丈夫よ、ママ…大丈夫だから。
だから、捺海……そんな顔しないで……)
「でも……ママ……」
(大丈夫…よ……心配しないー……)
ママの言葉が、突然切れるとママの体はスローモーションのようにゆっくりと床に倒れた。
ドサッ………
「ママ!?」
あたしは、直ぐにしゃがみ込み真っ青なママの顔を見つめる。
(捺…海…………)
ギュッ……
辛そうな表情をしたままあたしの手をギュッと握るママ。
(捺海……ごめんね……)
あたしは、この時……分からなかった。
何故、ママはこんなにも辛そうな表情をしているのか……
何で、ママはぐったりと床に倒れているのか……
どうして、ママはあたしに謝るのか……
あたしは、分からなかった。