同居人はNo.1ホストー3ー完
「…………っ…うん………」
あたしは、涙を流しながら大きく頷いた。
そんなあたしを見てママは、ニッコリと優しく微笑みー……
(………ありかとうっ……捺…海………)
辛そうな表情から一変、いつもあたしに見せていた優しい笑顔を見せるママ。
そして、ママの手の力は一気に抜けて行きゆっくりと瞼を閉じた。
「…………ママ………??」
突然、動かなくなり瞼を閉じているママを不審に感じ体を揺すりながら何度も名前を呼ぶ。
「ねぇ……ママ……起きてよ……
ねぇ、ママ……!!」
どんなに、大声で叫んでも体を揺すってもピクリともしないママ。
それを見てあたしは、分かってしまった。
「…………っ…うぅ……あっ…嫌……嫌あぁぁぁぁーー………!!!!!!!」
ママは、あたしの届かない……遠い所に行ってしまったんだと。