同居人はNo.1ホストー3ー完
17度目の春
ママが、あたしの目の前で倒れいなくなってから……あれから、二週間が過ぎた。
ママが、いなくなっても……あたし達は何も変わらなかった。
バシンッー……!!
「……………っ…う゛…………」
あたしの白く柔らかい頬にピリッと痛みが、走る。
(こんなの食えねぇーよっ!!
テメェー何回、言ったら出来るんだ!?)
ビクッ……
パパの怒鳴り声に無意識に反応するあたし。
「ごっ…ごめん…なさい……
次は、ちゃんと上手に作り直すから……」
(ったく、使えねぇーガキだな)
そう言ってテーブルの上にあるビンを取りグラスにお酒を注ぐパパ。
ママが、死んでからあれからもう二週間が過ぎた。
ママのお葬式は、無事終わりいつもと変わらない……
そう……いつもと、何も変わらない生活を迎えた。
一つ変わったと言えば……
ママが、もうこの家には……と言うよりもうこの世にはいない存在になっただけ。