同居人はNo.1ホストー3ー完
あたしは、震えた声を出し段々と近付いて来る火の付いた煙草を見つめる。
逃げたくても、この時のあたしにはどうすることも出来なかった。
だって、あたしの体は完全にパパによって押さえ付けられているのだから。
涙を流しながら頭を左右に大きく振り否定するあたし。
だけど、それとは裏腹にあたしの細い腕には熱い感覚がジワジワと近付いて来る。
「嫌あぁぁぁぁ……!!!!」
ジュウッ……
想像以上の熱さに涙を流し苦しんでいるあたしを見下ろすパパ。
あたしは、荒くなった息を整えながらあたしを見下ろすパパを見た。
パパは、まるで床に倒れているあたしを虫のように見下ろしていた。
もう、この頃のあたしはパパにあった感情は恐怖より憎しみの方が大きかった。
そして、あたしの腕には煙草の押し付けられた痕が醜くなる程に残っていた。