同居人はNo.1ホストー3ー完
そう……ママのお墓参りには、あたししか来ない。
親戚の奴等も……パパも……誰一人ママのお墓参りに来ない。
パパが、ママのお墓参りに来ないのは何となく分かっていた。
だって、パパは……お葬式にすら来ないのだから。
当然、周りの奴等は驚いた。
お葬式に来たのは、親戚の奴等と娘のあたしだけ。
親戚の奴等は、自分達が低評価されるのを恐れてママのお葬式に渋々出た。
「ねぇ、ママ……あたしねっ……時々思うんだ。
いつまで、こんな生活を送らないといけないんだろうって」
あたしは、お墓に備えられている真っ白な花を見つめた。
「毎日毎日、好きでもない男とデートしたり体を差し出したりさっ……
もう嫌になっちゃって、自分が醜い。
でもねっ、パパと一緒にいるよりは全然マシ」
もし、パパと一緒にいるか……
今のこの生き方……どちらかを選べと言われたら……
あたしは、迷いなく今のこの生き方を選ぶ。