同居人はNo.1ホストー3ー完
そんな、あたしを見て優しく訪ねて来た女。
(曖芭……捺海ちゃん…かな?)
何で、この女あたしの名前を知ってんの?
「そうですけど……」
すると、女はニッコリと優しい笑顔を見せた。
(よかった……やっと、会えた)
女の口から出た言葉が、気になりとりあえず話だけ聞くことした。
「あの……何で、あたしの名前を知ってるんですか?」
あたしは、隣で両手を合わせ目を瞑っている女を見た。
すると、女は手を合わせるのをやめて目の前にあるママのお墓を見つめた。
(知ってますよ……だって、何回も聞かされていたんですよ?
アナタのお母さんに……)
えっ……?
女の思わぬ言葉に驚いたあたし。
この女……ママと知り合いなの?
「知っているんですか?
ママのことを……」
(あたし……実は、看護士なんです)