同居人はNo.1ホストー3ー完
 








だって、ママはいつも明るく笑顔だったから。







決して、弱音を吐かずいつも笑顔を絶やさなかった。








だから、幼いあたしにとってはどこも不自然な所なんて何一つ見抜けなかった。








ママの病気の原因は、仕事の過労とパパの暴力での精神的な崩れが原因の元となった。








医者には、入院と手術をすることをママに強く薦めた。







けど、ママは迷いもなく断った。








何故、断るのかママに聞くと……ママはこう言ったそうだ。









(あたしには、まだ幼い大事な娘がいます。



その子をこれ以上、不安にさせたくないんです。



それに……入院や手術なんてしたら、お金がかかり娘の入学費に使えません)









一切迷いのない真っ直ぐな瞳で、そう……言った。








その言葉を聞いていた看護士と名乗る女は、ママのことを気にし薬を貰いに来る度に話しかけた。








そして、何回か話して行く内にママは看護士と名乗る女に段々と家庭のことを打ち明けるようになった。








ママと看護士と名乗る女の会話は、全てあたしの会話。





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