同居人はNo.1ホストー3ー完
だから、看護士と名乗る女はママの口から良く出るあたしの名前を自然と覚えていたらしい。
そして、ある日。
ママは、医者にー……
(病気が、悪化しもう手術のしようがありません。
残念ですが、曖芭さんに残された命はー……
早くて後、数ヶ月です)
残り数ヶ月の余命を言い渡された。
そして……
(ねぇ、お願いがあるの。
これ……)
ママは、看護士と名乗る女に一枚の白い封筒を差し出した。
(これを、捺海に渡して欲しいの。
捺海にこの手紙を渡す時には、あたしはもうこの世にはいない……
だから、お願い……この手紙を捺海に渡して)
ママは、看護士と名乗る女にそう言い病院を後にした。
そして、その手紙を看護士と名乗る女に託してから数ヶ月後ー……
ママは、あたしの目の前で倒れて死んだ。