同居人はNo.1ホストー3ー完
あたしは、ママからの手紙を読み終えるとただ手紙の文を見つめた。
「………………………」
“ママは、捺海といてとても……とても幸せでした”
“七歳のお誕生日おめでとう”
その文を何度も何度も……目に焼き尽くした。
その文が、幻なんかじゃないかと思う程……疑った。
だけど、何度見ても……文は同じ。
それを確認した瞬間、あたしの体は微かに震え目頭が熱くなった。
「…………っ…………」
あたしは、泣きそうになった。
だけど、あたしは泣くのを拒否し涙を押し殺す。
だって、あたしは決めたんだ。
あの日……
ママが、あたしの目の前で倒れ死んだ時にあたしは誓った。
もう、あたしは……決して泣いたりなんてしない。
もう、心から笑ったり笑顔なんて見せない。
もう、人と深い関係なんてならない。