同居人はNo.1ホストー3ー完
「…………………………」
シーンとした薄暗い寝室に鳥の鳴き声。隣でグッスリと寝ているアイツ……
カーテンの隙間から漏れる日の光。
そしてー……
完全に寝ているアイツの隣で横になっているあたし。
駄目だ……一睡も眠れなかった。
実は、あたし一睡も寝ていないんです。
いやっ、だってさっ……
気になって気になって仕方がないんですよっ!!
何が気になっているのか説明しましょう。
それは、昨日の夜にさかのぼるー…………
昨日、あたしと最低男は想いが通じ合って付き合うことになった。
そこまでは、いいんだよ?
問題は、ここから……
最低男は、あたしにキスをした。
流れ的にヤッてもおかしくない雰囲気。
だって、両想いだって知ったし。最低男はあたしに触れてるし。雰囲気だって凄くいい。
しかも、ソファーの上にいる。
それに、最低男の性格からにして確実だ。
だから、あたしは確実にヤると思った。
だけど…………