同居人はNo.1ホストー3ー完
もう、誰も信用なんてしない。
あたし達を馬鹿にし見下していた奴等を今度は、あたしが利用してやる……
あたしは、冷たくなったママに抱き付き涙を流しながら……固く決意した。
その幼なかったあたしの固い決意が、今この瞬間……あたしを大きく縛り付けていた。
泣くもんか……
そう、心の中で何度も自分に言い聞かせた。
あたしは、涙を押し殺しながらママからの手紙を封筒にしまおうとする。
その時、手紙の裏側に何か文が書いてあることに気付いた。
気になったあたしは、手紙を裏向きにしその文を読んだ。
「………………っ…うっ…………」
ポタッ……ポタッ……
手紙にポタポタと水が、零れ落ち文字が水によって滲んだ。
その水の正体はー……
必死に我慢していたあたしの涙。