同居人はNo.1ホストー3ー完

捺海side







あたし……本当は不安なんだ。






不安で不安で怖くって……愛しい人や大切な人に裏切られることが。






あたしから離れて行くことが……





怖くって仕方がない。






あたしには、毎日が恐怖でしかない。





明日になったら、尚希がいなくなっているんじゃないか……





パパに偶然会うんじゃないか……





本当は、ママはあたしを恨んでるじゃないか……





そんなことばかり考えてしまう。





尚希は、あたしの背中に回していた腕をスッと離しあたしの瞳を真っ直ぐ見た。






「俺は……お前が、好きだ。


お前が、過去にどんなことをしたとしても変わらない。


どんなことがあっても俺は、お前を守り愛し続ける」






尚希の言葉に。あたしの胸のどこかが、ざわついた。





だって……あたしに向ける瞳が……






あまりにも強くって芯を曲げない真っ直ぐな瞳であたしを見つめたから。






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