同居人はNo.1ホストー3ー完
あんな残酷で悲しい気持ちは、もう味わいたくない。
「だったら尚更、泣けよ。
大切なもんを守りたいんなら時には、弱音を吐いて泣いてもいいんじゃねーか?
泣いて笑って怒って……そうやっていろんな感情を出すから人は、相手を理解して守り抜けるんだろ」
「……でも…っ………」
「あーーっ!!!クソっ!もうそんなこと気にすんな!
泣きたいときは、思いっきり泣け!!笑いたいときは腹かかえて笑え!!苦しかったら弱音を吐け!!
んなの俺が、全部受け止めていくらでも聞いてやるよ!!」
大声で勢いよく言ったせいか、息を少し荒くしながらあたしに言った尚希。
あまり見ないそんな、尚希に驚きあたしはジッと見てしまう。
だけど、驚きの後に感じたのは涙だった。
「……っ……うっ……」
尚希の言葉に我慢していた涙が、一気に溢れだした。