同居人はNo.1ホストー3ー完







もし、今度……パパに会ったらあたしはきっと怯えあの頃を思い出すだろう。






けど、それでも。あんな最低な男にいつか言いたい。





“ありがとう”





その言葉を言える日が、いつか来るだろうか。






ねぇ、ママ……ママにとってあたしは何だった?





あたしにとって、ママはかけがえのない。大切な唯一の家族でした。





ママは、もうここにはいないけど……あたしは忘れない。あの頃、一緒に過ごした日々も。温もりも……





ママに尚希を紹介できなかったけどー……きっとあの青い真っ青な空から優しく見ててくれてる。







「ありがとぉ……尚希。


あたしっ……尚希に出逢えてよかった」






あたしは、涙を流しながら満面な笑顔を見せた。





< 325 / 561 >

この作品をシェア

pagetop