同居人はNo.1ホストー3ー完
もし、今度……パパに会ったらあたしはきっと怯えあの頃を思い出すだろう。
けど、それでも。あんな最低な男にいつか言いたい。
“ありがとう”
その言葉を言える日が、いつか来るだろうか。
ねぇ、ママ……ママにとってあたしは何だった?
あたしにとって、ママはかけがえのない。大切な唯一の家族でした。
ママは、もうここにはいないけど……あたしは忘れない。あの頃、一緒に過ごした日々も。温もりも……
ママに尚希を紹介できなかったけどー……きっとあの青い真っ青な空から優しく見ててくれてる。
「ありがとぉ……尚希。
あたしっ……尚希に出逢えてよかった」
あたしは、涙を流しながら満面な笑顔を見せた。