同居人はNo.1ホストー3ー完
ゆっくりとスローモーションのように倒れ込む。
ドサッ……
尚希が可笑しい………何だかいつもと違う気がする。
「捺海………」
優しい声で、あたしの名前を呼ぶ尚希。
尚希が………いつもと……違う……
尚希の優しい瞳が段々と近づいて行く。
そう、いつもと…………
「ちょっと、まった……!!」
あたしを見下ろしながら見つめる尚希。
「何か……その……何か可笑しい。
なんて言うか……いつもの尚希じゃない。
いつも、意地悪なのに…今日は別人みたいに優しい。」
いつもと違うコイツに、どう接して良いのか分からない。
「ハァー……何だ……そっか……」
ため息をして一人で納得している。
「……………??」
「そうか……そんなに意地悪く攻められたかたんか。」
「ハッ?」
尚希の意外な言葉に呆然としてしまう。
「なんだよ、そうして欲しいなら遠慮なく言えば良いのに。」
ちがあぁぁぁぁうぅぅぅっっっ!!
違うから!!
別に、あたしは思ってないからねっ!?