同居人はNo.1ホストー3ー完
けど、現実は違うんだよな。
目を開ければすぐに現実に引き戻される。
俺は、目に通した書類を親父に渡すために親父のいる部屋に向かった。
「今日、麗子の父親と飯あるんだろ?」
「あぁ、お前にとっても今日は大事な日だ。
くれぐれも相手の御両親を気に触るようなことはするなよ」
相変わらず……親父は、会社のことだけ。
俺のことを全く見ず書類だけを見つめる。
「分かってる……」
俺は、親父と……会社のためだけに使われる。ただの道具にすぎない。
「お前、あの女とはもう縁を切ったんだろうな?」