同居人はNo.1ホストー3ー完
サラッとそんな言葉を言う親父にもう慣れてしまった。
最初の頃、俺はそんな親父に恐怖を感じた。
この男は、どこまで卑劣な奴なんだろうと……
もし、あのまま……捺海から離れなかったから捺海はきっとーー
「特に気になる所は、ないな。
部屋に戻って支度しろ」
親父は、そう言って煙草を吸い始めた。
「親父。俺が、跡継ぎとしての手柄をたてたら……俺の願いを叶えてくれないか?」
親父は、驚いた顔をして俺をマジマジと見る。まぁ、そりゃーそうだろうな……
今まで、俺は親父の会社に全く興味を示さなかったのだから。