同居人はNo.1ホストー3ー完
マジかよ……ますます面倒くせー。この女……
いきなり泣き出す麗子に俺は、ため息を溢す。
「ハァー……お前、ウソ泣きしてんじゃねーよ」
だてにホストNo.1という王座を持ってるわけじゃない。女のウソ泣きなんて直ぐ分かるんだよ。
しかも俺、女の涙なんて効かねーし。効くとしたら……アイツぐらいだ。
すると、麗子は「……なーんだ、やっぱり尚希さんには効かないかぁ」とか言い出しヘラッとした顔で腕を組む。
つうか、なんでコイツがここにいるんだよ。
一人になりたい気分なのに麗子が、来たことによって俺の息抜きは一瞬にして終わった。