同居人はNo.1ホストー3ー完








甲斐くんに男性役をしてもらっていたが、あたしのリズムのズレで誤って甲斐くんの足をヒールで踏んでしまった。







「……っ…………」






足元から甲斐くんの顔を見ると言葉を発してなくても伝わる。






甲斐くんから、“なんで、こんな簡単なステップもできないんだ?”





そんな、オーラが伝わってきた。





「あ、ごめん。


もう一回やり直していい?」






甲斐くんは、しかめた顔をしてあたしを見たけど何も言わずダンスを再開した。






ダンスってこんなに難しいの!?





っていうか、あたしってこんなにリズム感なかったけ?





そんなことを思いながらも必死に甲斐くんと音楽に合わせてダンスをする。








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