同居人はNo.1ホストー3ー完
あたしは、言葉を発する代わりに甲斐くんに笑顔を向け目の前にあるパーティー会場のドアを開く。
キイッ……
「うわっ……すご」
尚希の誕生日パーティーより遥かに大きい会場に、数えきれないほどの参加者。
あたしは、大きく深呼吸をして一歩一歩進んでいく。
辺りを見渡すとみんな、高級そうなドレスを身に付けている女や紳士的な男ばかり。
うわっ……あのドレス、めっちゃ宝石ついてるよっ。輝いてるわ。
え、あれって……大物俳優の冬利じゃん!生とか初めて見たかも。めっちゃイケメン……!
あっちは、アパレル業界の女王って言われる人だ!