同居人はNo.1ホストー3ー完
すると、麗子さんは笑顔で答える。
「彼女は、わたしの大切なお友達なの。
捺海さんは、何でもこなしてしまう優秀な自慢のお友達。“ピアノが凄くお上手”なのよ」
ハッ? なに、言ってんの……この女。
あたし、ピアノなんて弾けるなんて一言も言ってないし。
っていうか、あたしとアンタはいつからお友達になったんですか!?
アンタとお友達になった記憶なんてありませんが!
「麗子さんが、そこまで言うなんて……よっほどいい育ちをしたんでしょうね」
眼鏡野郎は、そう言って目を輝かせる。
こいつ……絶対、金目当てだ。