同居人はNo.1ホストー3ー完
断ろうとすると、麗子さんはあたしの肩を抱き寄せてピアノに向かう。
「なに、弱気になってるの?
大丈夫よ!捺海さんの演奏の素晴らしさは、わたしが証明するわ。
いつもの捺海さんらしく弾けばいいのよ」
いきなり言われても困るんだけど……!
って言うか、こんな大人数がいる所でお披露目って…… もし失敗でもしたら恥をかくだけじゃん!
こいつ……絶対あたしが、恥をかくのを楽しんでいる。
麗子さんは、あたしをグラウンドピアノに連れて行き無理やり椅子に座らせた。