同居人はNo.1ホストー3ー完
「ハァ?アナタ、このわたしに歯向かうていうの!?」
「麗子お嬢様!申し訳ございません……!
彼女は、まだ新人なので……まだ何も知らないんです。どうか今回はお見逃しください!!」
「フンッ……仕方ないわね。今回は見逃してあげるわ。
けれど、次はないと思いなさい?
あーぁ……気分悪いわ」
思春期真っ盛りのあたしにとって、この生活は本当に窮屈で苛立ちの日々だった。
昔は、周りにちやほやされて特別扱いされていたことが満足していた。
けれど、今のあたしにとってはそれが嫌で堪らなかった。
わたしが、高宮財閥の一人娘だと知れば顔色を伺う。