同居人はNo.1ホストー3ー完








お金目当てで、わたしに交際を求めてくる男も数えきれないほどいた。





わたしは、綺麗だからどこかの跡取り息子やら若手社長に口説かれたり学校で一番モテていた。





いつも、みんなに囲まれていた。





けれど、みんな誰も本当のわたしを知ろうとしない。





学校に行けばみんな、わたしに従い機嫌を損ねないよう接してきた。






みんな……わたしが、高宮財閥の娘だから近づいてくる。






それが、嫌で嫌で堪らなかった。





もっと、他の子達のようにカフェに行ったりショッピングしたり楽しい話をしたりお泊まりもしたかった。






屋敷に帰れば帰ればで、使用人達も顔色を伺って機嫌を損ねないようにする。







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