同居人はNo.1ホストー3ー完
尚希さんが、同い年の子と遊んでいる所なんて一度もわたしは見たことがない。
今にも押し潰されそうな、あの小さな背中に……
尚希さんは、沢山の重い物を一人で背負ってきた。
あたしは、婚約者とか将来が決められているけれどそれ以外はほとんど甘やかされている。
だから、尚希さんが今までどんな想いで過ごしてきたのかわたしには想像すらつかない。
わたしと尚希さんは、切っても切れない関係。
何故なら、わたしたちは親同士が決めた利益の為の道具。
会社の為に私たちは、愛のない結婚をする。
例え互いが、嫌っていたとかてもそんなのは関係ない。