同居人はNo.1ホストー3ー完
けれど、今なら分かる気がする。
何の魅力もない、たかが一般人の満里南という女と捺海さんがあの尚希さんの心を動かしたのかを……
「みなさん、これからわたしのお友達。曖芭捺海さんがお得意のピアノを披露してくださるそうです。
みなさん、ぜひご鑑賞ください」
わたしが、そう言うとパーティー会場にいる人たちはピアノの前に座る捺海さんに注目する。
眉を寄せて鍵盤をただ、見つめる捺海さんを見て満足するわたし。
別に……性格が、悪くたっていい。
尚希さんが、わたしの物にならないならいっそ……壊すだけのこと。