同居人はNo.1ホストー3ー完
そんなことを思っていると演奏は、終盤を向かえていた。
終盤を向かえるとハイテンポな曲が、会場に響き渡る。
もし、この会場に……ママがいたら聴かせてあげたかった。
ねぇ、ママ……
あたし、今ならママの気持ち…少しは分かる気がする。
どんなに冷たくされても、どんなに突き放されても……パパを愛していたママの気持ち。
愛しているから、その人の全てが愛しいからー……冷たくされても突き放されても離れたくない。
だからね、尚希……尚希がどんなにあたしを突き放してもあたしは追いかけるよ。
あたし……うざったい女だからさ。このあたしを本気で惚れさせたんだから、そう簡単に逃げられると思わないでよ。