同居人はNo.1ホストー3ー完
周りの人達は、青ざめているのに尚希は
それとは真逆に涼しい表情をしている。
「後ね……噂なんだけど……
ここの幽霊屋敷って……出るんだってぇ……」
すると、尚希の表情が少しだけ変わったように感じた。
もしかして……コイツ……
「出るって……??」
「この遊園地を建てる前は、病院だったんだよ……
だから、怖さとリアル感を出すために病院の一部を残したんだってぇ……
それで、入った客が見たらしいよぉ……」
あたしは、尚希の顔を見つめながら話た。
一方、尚希の表情は段々と変わって行く。
「血だらけの男の子を抱えている髪の長ーぃ女の人がぁ…………」
完全に尚希の反応を楽しんでいる自分。
ビビってるよぉ(笑)
それ程では、ないが少しだけさっきとは態度が違うように感じた。
「ハッ、んな訳ねぇーだろ。
俺様はな、そんなの信じてないかならなっ。
この世にんなもんは、存在しねぇーんだよ。」
なんか、強がって見えるけど………
「もしかして、怖いとか?」
「……そっ、そんな訳ないだろ。」
あっ、今……魔があった。
そんな尚希の反応を見たあたしは……
来たあぁぁぁぁぁ!!
っと心の中でガッツポーズをした。
「そっ、じゃあ行こ!!」
そう言ってあたし達は、幽霊屋敷に突入したのでした。
さすが……
病院の一部を残しただけあるな……
雰囲気が、他の幽霊屋敷とは全然違うよ。