同居人はNo.1ホストー3ー完
すると、ぼんやりとだけど古い井戸が見えて来た。
(……ヒクッ……ヒクッ………)
よく見ると古い井戸の側にうずくまっている人影が見えた。
あたし達は、その人影にゆっくりと近づいた。
ドキドキ………
人影に近付く程にあたしのドキドキが早くなる。
すると、泣き声はピクリと止まりうずくまっていた人影が、ゆっくりとこっちを向いた。
(……あ…たしの……目が……)
「「…………………………………………」」
「「ギャーーーーーーーーッッ!!!!!!」」
あたしと尚希は、叫びながら全力で走った。
(……うう゛っ………う゛う゛……)
「「ギャアァァァァァァァ……!!!!!!」」
そして、気付くとあたし達は幽霊屋敷ではなく外に出ていた。
「ハァ…ハァ………」
さすが、全国で一番怖いっと言われることはある!!
「凄い叫んじゃったね……なおー……」
尚希を見ると何やらブツブツと何か言っている。
アレ……何か雰囲気が………
ヤバくない……??
「………俺様を脅すなんて良い度胸してんじゃねぇーか……
ここの遊園地を潰してやる!!」
ハァーーーー!!!!????
「ちょっ、落ち着いて尚希!!
って言うか脅してないからっ!!
アレは、驚かすのが仕事なの!!」