同居人はNo.1ホストー3ー完
「本当に良いんだな??」
ったく、しつこいなぁー……
チラッと尚希を見ると、あたしに指を向けていた。
「あたしは、触られなくても餓死しないから。」
だから、ご安心してください。
「……そうかよ。
だったら、俺様が何しようが関係ないよな。」
「どうぞ、ごかってに……!!」
あたしと尚希は、お互いに睨み合って……
「「フンッ……!!」」
尚希を思い切り睨んで、そっぽを向いた。
「…………………………………………」
あぁ……まただよ。
また、やっちゃった。
もうコレで、何度目?
付き合ってからは、喧嘩なんてなくなるって思ってたけど……
また、喧嘩をしてしまった。
本当に、あたしって可愛くない。
おまけに、全然素直じゃないし意地張って……
何で、素直になれないのかな。
本当は……アイツに触れて欲しい。
あの腕で抱き締めて欲しいしキスもして欲しい……
なのに……思ってもいないこと言っちゃった。
本当……あたしって彼女らしくない。
これじゃ、前と何にも変わんないじゃん。
こんなんじゃ、いつか嫌われちゃうよね……