同居人はNo.1ホストー3ー完
「さっきから、しつこいんだよ!!
こっちは、今お取り込み中で忙しいの!!」
そう言って、後ろを振り返るとー……
あっ……嘘っ………
(何してんの?)
何と目の前にいたのはー……
なっ、何でここにっ!?
「甲斐君っ……!?」
無表情な表情で立っている甲斐君でした。
なっ、なななっ……!!
あまりにの驚きに口をパクパクさせて甲斐君に指を向けるあたし。
「何で、甲斐君がここにいんの!?」
大声で、叫ぶと甲斐君はうるさそうな表情を浮かべた。
(それは、こっちのセリフ。
迷惑なんだけど……店の前で……)
甲斐君に言われて、周りを見渡す。
うっ、わぁ……
めっちゃ人が集まってるしっ!!
何と、あたし達の周りには大勢の人が集まっていた。
「あっ、ハハハッ……(笑)
ごめんごめん、直ぐに帰るから。」
苦笑いをして、人混みの中を抜けようとしたその時ー……
グイッ……
後ろから、誰かに腕を掴まれた。
驚いて後ろを振り返ると、甲斐君があたしの腕を掴んでいた。
(ウチに用あるんだろ……?)
「えっ、あえっと……あっ、ちょっと!?」
甲斐君は、そう言って店の中に引っ張って行った。