同居人はNo.1ホストー3ー完
まっ、まままま待ったっっ!!!!
動揺している、あたしとは真逆に甲斐君は無表情のまま店の中に連れ込んだ
イヤーーーーーーッ!!!!
(でっ、何してた……?)
「もっ、申し上げることでは……」
あたしは、ソファーに座って甲斐君に問い詰められていた。
(どうせ、尚希……だろ?)
ギクッ……
「ハッ!?
そっ、そんな訳ないじゃん!!」
甲斐君の言葉に思わず反応してしまった。
否定しているのに、甲斐君はあたしの顔をジッと見つめた。
(でっ、何があった……?)
甲斐君は、そう言ってお酒を一口飲んだ。
気のせいかもしれないけど、今日の甲斐君はいつもより優しいような気がする。
「…………実はー……」
そんな、甲斐君にあたしは自然とうち明けていた。
「驚いたでしょ?
あたしと尚希が、付き合ってるなんて。」
そう言って俯いていた顔を上げて甲斐君を見た。
(別に………)
ガクッ……
「あっ、そうですか……?(笑)」
そして、苦笑いだった表情が段々と沈んだ表情に変わっていく。