同居人はNo.1ホストー3ー完
あぁ……何か……ここにいるのが嫌になって来た……
何故か、この雰囲気から……この二人から逃げたかった。
そう思っていると、あたしはいつの間にかソファーから立ち上がってー……
「ごめん、トイレ。」
そう言って、速く歩くあたし。
あたしは、その場を逃げるかのように速く歩いた。
そして、モヤモヤする気持ちを抱えながらトイレに駆け込んで壁に寄りかかった。
「ハァー………何逃げてんの……あたし。」
逃げたって何にもなんないのに………
だけど ……
女のあの言葉を聞いて動揺した自分がいた。
あたしじゃなく……あの女の所に行ったってこと??
彼女のあたしなんかより、指名する客が優先ってことなの??
そんなことばかり考えていると、尚希が言った言葉を思い出した。
“俺様が何しようが関係ないよな。”
そっか……あの時、アイツが言った言葉の意味は……こうゆう意味だったんだ……
今更、アイツの言葉を理解した馬鹿なあたし。
アイツの言う通り、アイツが誰といようと関係ない……
だけど……
何で……何でー……
こんなにも、イライラして……モヤモヤするの?
あたしより、あの客を選んだ……
そう思うだけで、イライラする。