同居人はNo.1ホストー3ー完
















「お前ら、馬鹿だな。


ここでは、そんな関係なんてものは関係ねぇーんだよ。




ホストを舐めんな。」








そう言って二人のホストを睨む。








((…………っ……………))








俺が、言うと二人組のホストは気まずそうな表情を見せた。







俺が、座っていたソファーに戻ろうとするとー……







(あの……尚希先輩!!)







愚痴られて、ずっと黙っていた奴が口を開いた。








「何?」






(あの……ありがとうございます!!)








そう言って頭を下げる新人ホスト。







「別に。     



それより、お前……もっと堂々としろよ。


周りの目なんて気にするな。



今回上がったってことは、客から認められたってことだ。



その客の、期待を裏切ったら……
それは、もうホストじゃねぇー」










ここの厳しい世界では、そんな甘い考えなんてものは通用しない。










学校みたいに互いが、気を使うものではない。








俺達、ホストは……この厳しい世界で……





生きて行くしかないんだ。









2日間前のことを思い出しているとー……








(尚希、ちょっと良い?)







女の接客をしていると春綺が話かけて来た。








「何だよ。」







(実はー………)






 

春綺は、客に聞こえないようにするために耳元でコソコソと話た。








「……………ハッ……?


マジで??」








驚いて春綺の顔をジッと見る。









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