同居人はNo.1ホストー3ー完
すると、春綺はコクリと頷いた。
「分かった。
直ぐ、行く。」
そう言うと、春綺は客の元に戻っていった。
嘘だろ………
チッ、面倒なことになったな……
「わりぃけど、少し席外す。」
そう言って席を立つ俺。
(えーーっ……何で!?)
客が、ブウブウ言っているとー……
(はーい、お待たせ。)
(えっ、徹夜君!?)
徹夜は、ニコニコしながら客の隣に座った。
「ヘルプ頼む。」
(おぉ、任せておけって!!)
そう言って満面な笑顔を見せる徹夜。
まさか………
アイツが、来るなんて思ってもいなかったな………
一体、何を企んでいるんだ……??
俺は、指名してくれた客の元に向かった。
その客の姿が、見える度に体に力が入り身構えてしまう。
俺を指名した客……それはー………
(あっ、やっと来てくださったのね。
尚希さん。)
俺の婚約者………高宮麗子だ。