同居人はNo.1ホストー3ー完
好きでもない奴と、ずっと同居なんてするわけないだろ。
(そう言えば……
尚希さん、もう少しでパーティーが開催されるんですてね??)
相変わらず、情報を掴むのが早いな……この女は。
「俺は、いかいない。」
そうキッパリ言うと麗子は、クスッと笑う。
(何を言っているの??
駄目よ、そんなの。
だって、アナタのお父様がお許しになるわけがないもの。
それに……私もそのパーティーに行くことになっているのよ?)
「ハッ?」
麗子の言葉に驚いて、思わずジッと見る。
ちなみに、さっきから言っているパーティーとは……
毎年開催される俺の誕生日パーティー。
そう……もう少しで俺は、21歳になる。
(当たり前じゃない。
だって、私は尚希さんの婚約者なんですから。)
婚約者婚約者って言うけど……
俺は、ソファーから立ち麗子を見下ろした。
「俺は、認めない。
お前が、俺の婚約者だなんて。
俺が、何しようが誰と結婚しようが俺の勝手だ。
決めるのは……この俺だ。」
そう言って、俺は麗子の元を去った。
ふざけんな………
誰が、行くかよ……あんな所。
それに、パーティーなんか行ったら麗子だけではなく……親父にも会ってしまう。
そんなの、俺から会いに行っているようなものだ。