同居人はNo.1ホストー3ー完
「コレって………」
あたしが、ポツリと言うと高宮さんが反応した。
(はい、そこに書いてある通りです。
是非、来てくださいね。)
封筒に入っていたのは、何かのパーティーの招待状だった。
何を貰ったのか気になったのか尚希は、あたしが持っていた招待状を覗き込んだ。
「ハッ?
お前、コレ……」
(はい、その招待状の日を見て分かりますよね?尚希さん。)
高宮さんが、一体何を言っているのか分からなくって尚希を見る。
すると、尚希は面倒くさそうな表情をした。
「何か、あるんですか??」
あたしが、聞くと高宮さんはコーヒーが入っているマグカップをテーブルに置いた。
(えぇ、その日は……
尚希さんのお誕生日なんです。)
誕生日??
尚希の……?
隣に座っている尚希を見るとコーヒーを飲んでいた。
「何だ、コレ……本当にコーヒーか?
コーヒーの香りも弱いしコクがない。」
そう言って温まったコーヒーをジッと見つめていた。
(あら?
捺海さん、もちろん知っていますよね?)
そう言われて思わず高宮さんを見る。