狼に囲まれて♥
そして、この時が来た。




ついに・・・ついに・・・彼氏を作るチャンス。




合コン!!!!!





「片岡桜でぇ~す。よろしくねぇ~☆彡」




「ボソッ桜、ぶりっ子キモイ」




樹里の厳しいお言葉をいただきながらも順調に事は進んでゆく。
今は、マンツーマン状態。

私の隣りにいるのはかなりのイケメン。
よし!頑張って狙っちゃう!!




「合コンとか私初めてなんですけど・・・えっと・・・」




「結城」




「あ、えっと結城さんも初めてですか?」



「うん」



「なんか、こーいうとこ緊張しますよね」



「うん」




この人・・・「うん」しか言わないんだけどー!


もう・・・なんかやる気なくす・・・



ってか・・・この人よーく見れば見るほど美男だ。

睫毛なっが!鼻も高いし。顔も整ってる。


勇人もイケメンだけど違うカッコ良さがある。



「・・・何?あんま見ないでくれる?」



「っ」



「俺が欲しい?」



そんな顔で言われたら・・・ドキッってしてしまう。


段々近づいてくる顔をただただ見るだけで抵抗もしなかった。


あと数センチというとこで・・・




「バーカ」




は?

< 7 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop