ビッグマンズ2
出勤時間である7時のちょっと前には仕事を始めていなければいけない。
私は毎朝ギリギリ10分前に着いて、他の早番二人と一緒に出勤早々お茶するふとどきものだった。
今朝も例外に漏れず、お茶会で一日がスタートする。今朝の私以外の早番は、前編でもお馴染みの阿部と佐々川だ。
阿部の特技はタロット占い。今日も調理場奥の小部屋で朝の7時前から阿部の甲高い笑い声が響く。
「何を占って欲しい? 恋愛? 仕事? 全体運っていうのもあるけど?」
「じゃ全体運で」私は答える。
阿部は束にした、何十枚ものカードを右の方へ少しずつずらしながら広げた。
「10枚選んで。」 私は、なんとなく何も考えないで言われた通りカードを10枚選んだ。
阿部は私が選んだカードを表に向けながら、なにやら規則的に並べはじめた。
私は毎朝ギリギリ10分前に着いて、他の早番二人と一緒に出勤早々お茶するふとどきものだった。
今朝も例外に漏れず、お茶会で一日がスタートする。今朝の私以外の早番は、前編でもお馴染みの阿部と佐々川だ。
阿部の特技はタロット占い。今日も調理場奥の小部屋で朝の7時前から阿部の甲高い笑い声が響く。
「何を占って欲しい? 恋愛? 仕事? 全体運っていうのもあるけど?」
「じゃ全体運で」私は答える。
阿部は束にした、何十枚ものカードを右の方へ少しずつずらしながら広げた。
「10枚選んで。」 私は、なんとなく何も考えないで言われた通りカードを10枚選んだ。
阿部は私が選んだカードを表に向けながら、なにやら規則的に並べはじめた。