危険な瞳に恋してる
「らいむ。
 今日ね。わたし、いいコトあったんだ」


 らいむは、緑の目を細めてにゃーと鳴いた。

「紫音が、ね。
 村崎先生が、わたしのコト、好きだって。
 だから、わたしも、ね。
 出来るだけ。
 自分で出来る、精一杯のコト、がんばりたいんだ」


 にゃー


 子猫の頭を撫ぜながら、ペットにぱふっと座って考える。



「やっぱり、これから、もう少しだけ。
 話をしてみよう、かな?」


 父さんと。




 母さん。





 わたしの家族と。




 わたしの言葉に、らいむがにゃーと鳴いた。




 そうだね。



 らいむは、可愛いけれど。



 にゃー、としか話してくれないもの。



 やれることから少しずつ。






 わたしも、変わって、行きたい、な。



 
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