危険な瞳に恋してる
Ⅳ章

幸せの予感

 



 にへ。

 にへへへへ。


 うふ。

 うふふふふふふ。



「あら、柴田さん。
 上機嫌じゃございませんか?」

「まあ、守屋さんも。
 楽しそうで、何よりでございますことよ」


 くすくすくすくすっ☆


 次の日。

 わたしと、柴田の周りに寄ってくるクラスメートは、誰一人いなかった。

 皆、めずらしい動物か、もしかすると。

 異星人でも見るかのように、わたし達を遠巻きにして、眺めていた。

 なんでぇ……?

 ま、いいか。

 わたし達、幸せなんだもん。

「ねえ、ねえ。
 もしかして、守屋さんは。
 昨日の告白の結果とか、聞きたくはございませんか?」

 柴田の質問に、わたしはノリノリで答える。

「聞きたい~~
 聞きたい~~
 是非教えて~~」

 げっ、あの話をまたするのか?

 もう、朝早くから五回以上は、たっぷり聞いてる……

 そんなクラスメートの渋い顔をよそに、柴田はニコニコ顔で話した。
 
 
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